八女伝統本玉露と地理的表示保護制度(GI)
地理的表示保護制度と地域商標へ申請された「八女伝統本玉露」とは、どういうものなのでしょうか。
一時期、ニュースなどでも話題になった『地理的表示保護制度(GI)』。
この『地理的表示保護制度(GI)』とは、長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度です。
詳しくは、農林水産省のページへどうぞ
→【農林水産省/地理的表示保護制度(GI)】【農林水産省/登録の公示(登録番号第5号)】
この制度は平成27年6月1日から運用が開始されており、『八女伝統本玉露』も申請しています。
【追記】平成27年12月22日に第五号として『八女伝統本玉露』が登録されました。
また、地域商標としても申請しています。
では、この『八女伝統本玉露』とはなんなのでしょうか?
通常の『玉露』との違いはなんなのでしょうか?
八女伝統本玉露と玉露の違い
「玉露」については以前の記事【不発酵茶(緑茶)とは】で簡単に説明しました。
その「玉露」と「八女伝統本玉露」の違いとは、栽培方法の違いです。
「玉露」は一定期間、寒冷紗などで棚掛け(支柱を立てて、茶葉と遮光用の寒冷紗の間に隙間を作る)で栽培されるのに対し、「八女伝統本玉露」は稲藁(もち米の藁)を用いて棚掛けで遮光します。
また、お茶の木を整枝しない(かまぼこ型に整えない)自然仕立てで、手摘みで摘採されたものに限ります。
この栽培方法は昔ながらの方法で、今現在ある程度の生産量が残っているのは八女地方だけだと思われます。
八女で、伝統的な栽培方法で丹精込めて育てられた玉露、それが「八女伝統本玉露」なのです。
品質日本一の八女伝統本玉露
茶業界では、年に1回、その年のお茶の出来(品質)を競う「全国茶品評会」が行われます。
「全国茶品評会」は、「普通煎茶10kg」「普通煎茶4kg」「深蒸し煎茶」「かぶせ茶」「玉露」「てん茶」「蒸し製玉緑茶」「釜炒り茶」という9部門に分かれています。
その「全国茶品評会」の「玉露」の部で、毎年上位に多数入賞しているのが、福岡の八女で作られた「八女伝統本玉露」なのです。
福岡の八女が「日本一の玉露の産地」と呼ばれる理由は、玉露の生産量はもちろん、その品質も日本一だからなのです。
最後に
お茶といえば、静岡や京都というイメージをお持ちの方も多いと思います。
確かに、煎茶の生産量の日本一は静岡県ですし、抹茶といえば京都です。
しかし、玉露と言えば「福岡の八女」だと、少しでも覚えて頂けると、八女茶に関わっている生産者さんや我々茶商も励みになります。
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