GIマーク付き八女伝統本玉露になるには
地理的表示保護制度(GI)への登録でも話題になった「八女伝統本玉露」ですが、それはどのようなものなのでしょうか。
今回は「八女伝統本玉露」について、深く掘り下げてみたいと思います。
伝統本玉露とは
「八女伝統本玉露」については、【八女伝統本玉露と地理的表示保護制度(GI)】の記事でも少し触れました。
八女地方は、昔から高品質な玉露の生産が盛んでした。
その高品質な玉露の生産を維持するため、平成9年から「伝統本玉露」という名称が使われ始めたのです。
では、その「伝統本玉露」になれるのはどのような玉露なのか。
技術的な条件は以下の通りです。
1.自然仕立(かまぼこ型でない)の茶園
2.肥培管理が十分行われた茶園とする。
3.被覆は棚掛けの間接とし、稲わらを使った資材とする。
4.被覆の期間は16日以上とする。
5.摘採は手摘みとする。
6.茶葉が硬化しないよう、適期に摘採する。
7.生葉管理に注意し、欠陥なく製造されたものとする。
以上が基本的な生産技術から見た伝統本玉露の条件です。
この条件を満たしたものが、JA全農ふくれん茶取引センターへ出荷された再に「伝統本玉露」と呼ばれるお茶になるのです。
しかし、GIマークの付けられる「八女伝統本玉露」は、この「伝統本玉露」のなかでも高品質なものに限られます。
GIマーク付き八女伝統本玉露になるには
茶流通センターで落札された伝統本玉露がGIマーク付き伝統本玉露になるには、更にいくつかの条件をクリアする必要があります。
もっとも重視されるのは、高品質であること。
初年度の今年は例外的に、入札での落札価格がキロ単価1万3千円以上であること。
また、来年以降は「福岡八女玉露振興会」が設置する選定委員会(名称未定)へサンプルを提出し、その選定委員会からGIマーク付き八女伝統本玉露に相応しい品質を有すると認定されたもののみ、GIマークを付けることが出来るのです。
それほど、GIマーク付きの八女伝統本玉露は生産者や茶商など産地全体で責任を持って作られているのです。
最後に
いかがだったでしょうか。
GIマーク付き八女伝統本玉露は、産地全体が一丸となって進めていることがお分かりいただけたでしょうか。
まだまだ始動したばかりですが、お茶のさらなる普及はもちろん、お客様に喜んで頂ける商品を目指して弊社も頑張っていきます!
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